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〔速報〕大阪市交通局30000系試乗会速報


大阪市交通局の新車として期待が寄せられている30000系。2009年3月15日に開催された試乗会での写真を軸に、ここに速報という形でまとめたいと思います。
なお、この日に収録した走行音の視聴は、ページ下部をご覧ください。


■30000系車両概要

谷町線で運転されている30系の置き換えを目的に、2009年3月より運転を開始する大阪市営地下鉄の新型車両。
同社の車両では初採用となる車内案内表示機が設置されたほか、新設計のインダイレクトマウント方式と呼ばれる台車が採用され、走行時の揺れが大きく軽減されるなど、旅客サービスが大きく向上された。


■外装

大阪市交通局30000系

森ノ宮車庫内の30000系。曲面ガラスの採用により、全体的に丸みを帯びたフォルムを実現。

車両端部には縦方向にラインを追加し、中に号車番号を配置。今までの市交車には無い、斬新な側面フォルムである。

車体側面
ヘッドマーク

デビュー記念のヘッドマーク。

側面行先表示機。70系以来となるLED式を採用した。
営業運転時は行先表示の左横に号車番号も併せて表示される。

側面行先表示機
制御装置

VVVFインバータ装置は三菱製。



■内装

車内全景

汚い写真ですが一応車内全景を。
基本的には80系を踏襲しているようである。

30000系では長さの違うつり革を互い違いに配置し、子供やお年寄りに使いやすいよう工夫されている。これは市交車では初採用だが、近年の鉄道車両に多く見られる機構で、関西圏ではJR西日本321系や近鉄シリーズ21の各形式に採用されている。

つり革
一般座席

5人掛けの一般座席。80系と同じくバケットタイプのシート。80系の座席と構造上同一のものと思われ、詰物は硬く、長時間の着座には不向きである。
ただし、表地の模様や色合いは80系と異なる。

各中間車の車端部分は優先座席を設定。表地の色は一般座席と区別されている。

優先座席
扉開閉案内器

扉開閉案内器は80系と同一。
乗降口上部に千鳥配置で4箇所設置されており、設置されない箇所は後述の車内案内表示機が設置されている。

スピーカーからは既存車両と同じドアチャイムが流れる。

車内案内表示機。市交車としては初採用となる。
日本語、英語、中国語、韓国語の四ヶ国語表示に対応。

車内案内表示機
乗務員室機器表示の設計図

今回の試乗会では、普段は車内広告が入れられているスペースに詳細な設計図が展示されていた。写真乗務員室機器配置図のほかに主回路の接続図、台車の設計図、床下機器の配置図など、車両の主要機器の配置図はほぼすべて掲載されていた。

なお、それらの写真も撮影済だが、このページでは割愛させていただく。連絡をいただければ全種類を等倍サイズ(2560×1920)で用意しますので、お気軽にご連絡ください。(メールアドレスは『初めにお読みください』に記載。)


■走行音

2009年3月15日に開催された30000系試乗会での走行音。試乗会というイベントの性質上、どうしても「走行音だけをハッキリ収録」というわけには行かなかったが、車内の雰囲気はうまく収録できたのではないかと思う。。
今後は絶対録れないであろう、中央線を走る30000系。どうぞお楽しみください。

なお、走行途中は自動放送による30000系車両の説明、沿線紹介などが入ります。

 >>大阪市交通局30000系 試乗会「森ノ宮〜コスモスクエア」 [ 30.9MB , 21分37秒 ]


■後記

試乗会で30分ほど乗車してみて、特筆すべきは走行時の揺れの軽減であろう。横揺れ・縦揺れともに不快感を全く感じさせないこの台車、是非これからの新型車両に採用されるよう待ち望むところである。

3000系車両は現在は1編成が在籍しているが、2010年春以降に3編成が投入される予定である。

80系から大きくグレードアップされたこの車両。一度乗ってみてはいかがでしょうか。


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